記帳代行など経理の求人・人材は派遣より安くて高品質の東京・大阪経理代行へ!
こんにちは、代表で税理士の古殿哲士です。
1.近年広がりを見せる自計化
経理は非常に業務負担の大きな業務ですが、経理派遣や経理代行・記帳代行を利用する企業なども少なくはありません。
しかし、経理派遣などはコストも大きく、派遣社員を雇うと年数百万近い費用が発生します。
経理代行や記帳代行なら費用は抑えられますが、近年はこうした外注を使わず、自計化を選ぶケースも増加しています。
自計化、という言葉を初めて聞く方も多いのではないでしょうか。
2.記帳代行と自計化が異なる点とは
経理の自計化と記帳代行が大きく違う点は、会計業務そのものを外注するか否かといった点です。
一般的に、記帳代行サービスは仕訳などの大まかな会計業務を外注しますが、銀行口座の通帳や領収書などを業者へ渡すことで記帳を依頼します。依頼側が記帳を行う必要がなく、大半の業務を一任できるのが大きな特徴です。
確定申告に関しても税理士へ外注できるため、時間がない方にとっては魅力的なメリットとなるでしょう。
一般的に、会社設立したばかりで本業に時間も体力も集中投下しなければならない方、経理を雇用する経済的体力のない方、経理体制を整えるまでの過程で一時的にアウトソーシングする計画の方が中心にご利用されています。
一方、経理の自計化は少し異なり、仕訳などの会計業務全般は企業の経理担当や個人事業主自身が行います。会社の経理や社長夫人が行っているケースも多いです。
では、どうして記帳ではなく自計化なのかという疑問が浮かぶかと思います。
経理の自計化では、仕訳を企業や個人事業主側が行う一方、その内容を税理士がチェックします。
つまり会計業務に関しては自ら行わなくてはいけませんが、内容の正確性を税理士がチェックする点が記帳代行との大きな違いです。
一般的に、会社が組織化されておりある程度の会社規模もあるため、結果的に記帳ボリュームもある。
このような規模感の会社は財務状況をタイムリーに把握する必要があるため、記帳などの経理をアウトソーシングするのではなく自計化しているケースが目立ちます。大きな会社であればあるほど経理部などを組織としてつくり、自計化しているケースは多くなります。
通常の記帳代行サービスは、記帳などの業務を業者が行ってくれるものの、最終的にその内容を確認するのは企業や個人事業主です。自計化はまさにその逆と言っても良く、内容を税理士が確認し、記帳自体は個人事業主などが行います。
3.経理代行・記帳代行が優れる
このような違いを持つことから、記帳代行と自計化を同時に導入する手段も考えられます。
しかし、現在は記帳代行サービスでも税理士が提供しているところが多く、自計化よりも正確性にすぐれる場合があります。
会社の成長ステージやアウトソーシングのメリット・デメリットを分析して上手に使い分けていけばいいのではないでしょうか。
経理をどのような方法で行うかはそれぞれですが、自ら経理を行うよりも外注したほうが便利なことが多いです。何よりも時間節約メリットが大きいため、経理代行や記帳代行を使ったほうが良いでしょう。
自計化は知識も必要ですし、迷ったらまずは記帳代行で効率を追求しましょう。特に、売上を絶対上げなければならない創業期は間違いなく記帳代行を依頼すべきです。
4.記帳代行を嫌がる会計事務所・税理士事務所
記帳代行について税理士に依頼したが、記帳部分だけ断られてしまったというお話もよくお聞きします。記帳については、簿記や消費税、一部、所得税・法人税の知識がなければ完璧に行うことはできません。
しかし、税理士自身が記帳することになると作業的な意味合いが強いこと、日々の数字の動きはタイムリーに会社自身が記帳することで理解できるという考え方のもと「あえてお断りする」税理士が多いのも実態です。
これは絶対的な正解があるわけではなく、税理士や会計士の考え方に基づくものです。
記帳をアウトソーシングしたいという方は記帳代行を行う税理士事務所・会計事務所に依頼すればよいだけです。
また、経理の退職などで記帳代行を税理士に依頼したが記帳代行を断られてしまった方は弊社のような経理代行・記帳代行会社にアウトソーシングすれば解決します。
記帳代行か自計化かという問題に絶対的な正解はありません。
会社のステージによっても変わる話であるため、会社の立ち位置を客観的に分析しながら税理士選びをしてもよいかもしれません。